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2016年1月

2016年1月29日 (金)

タイ北部山岳地帯その2・・・ビルマカラヤマドリとバフマユムシクイ

前回、2012年にタイ北部へ来たとき、ビルマカラヤマドリを見たいとガイドに言っても、ただ首を振るだけでした。
とても数が少ないし、人前に姿を見せることは滅多にないと。

Dsc_3066 今回そのビルマカラヤマドリを見ることが出来ました。

学名はSyrmaticus humiae(Hume,1881)
当時の著名な鳥類学者で、インドの統治に深くかかわる政治家でもあったAllan Octavian Hume(1829~1912)が自身のファミリーネームを種小名としている。
Syrmaはイタリア語辞書で見ると「裳裾の付いた衣服」
日本のヤマドリも台湾のミカドキジも同じこのSyrmaticus属である。
Syrmaticusはusで終わっているので、男性名詞のように思えますが、humiaeは複数形の女性名詞と考えていいのではないでしょうか。
ルリオタイヨウチョウもaeで終わっていました。
Dsc_3079Mrshumespheasant0111dsc_2986
英名がMrs.Hume'sPheasant
ここでMrs.が付きます。
この英名をHume自身がつけたのかは判然としません。
自身が付けたとしたら、彼は愛妻家だったのか?恐妻家だったのか?
あるいは、学名の性別に合わせただけなのか?
後世の人が付けたとしたら、絶世の美女だったから?やはりラテン名が性別にあわせた?
因みに、Mrs.HumeのフルネームはMary Ann Grindall Humeだそうです。
Humeswarbler0111dsc_3767_2 もう一つHumeを名前にもつ鳥が、タイに冬鳥として来ていました。それはバフマユムシクイ
学名がPhylloscopus humei
英名はHume's Leaf Warbler
これにはMrsはつきません。Hume本人と考えていいと思います。
Phylloscopusはusで終わっていますから、男性名詞と考えていいと思います。したがってhumeiは男性名詞となるはず。
ラテン名、英名とも、間違いなくHume本人となります。

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2016年1月28日 (木)

タイ北部山岳地帯・・・ルリオタイヨウチョウのこと

1月8日から17日までタイ北部の山岳地帯へ。

まだ写真も整理中ですから、アルバムにアップしたりするのには少し時間がかかりそうです。
Dsc_3394 今回は、そこで見たルリオタイヨウチョウのこと。
ヒマラヤからベトナム南部にかけて広く分布する、写真の通り、実に美しいタイヨウチョウです。
英名はMrs.Gould's Sunbird
学名はAethopyga gouldiae
英国の鳥類学者ジョン・グールド(1804~1881年)の夫人の名前を冠している。
グールド夫人は絵の才があり、Mr.グールドのラフスケッチをもとに夫人が石板上に描いていった、と紀宮清子様は、その著書「ジョン・グールド鳥類図譜総覧」に記しています。
紀宮様はルリオタイヨウチョウの名前の由来についても言及しておられます。
それによると、グールドと同時代の鳥類学者ヴィカーズが、グールド夫人の鳥類学への貢献を讃え、この鳥の学名Aethopyga gouldiaeと名付けたとのこと。
またヴィカーズが、グールドの名前を学名にいれたわけですが、ヴィカーズは英名を付けていないとのこと。
Dsc_3449_3 Mrs.Gould'sSunbirdという英名は、その学名から、のちの時代に自然と定まったようです。

この先は私の推測ですが、
もしかしたら、ラテン語名のgouldiaeが女性名詞なので、Mrs.Gould'sという英名になったとも考えられます。
一方で、種小名の性別は、属名の性別に合わせるのがルール。
Aethopygaが女性名詞のため、Gouldも女性名詞のgouldiaeとせざるを得なかったということになります。
ヴィカーズの意図は、若しかしたら、親交深かったMr.ジョン・グールドの名を冠することだったのかもしれません

序ながら、Aethopygaというラテン名。辞書で調べると、Aethoは「天空の」といった意味でエーテルの語源らしい。またpygaは「尾」のこと。
この属のタイヨウチョウは、尾が長く美しい鳥たちです。

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