2010年5月 4日 (火)

シギの数

私のブログを見ていただいている方には、WWFジャパンの会員の方の多いと思いますが、

直近のWWFJ機関誌にありました記事の一部を、そのままここに写します。

『日本では、1970年代からシギやチドリ類の全国調査が行われており。WWFジャパンも1990年代からこれに関わってきました。集められたデータを分析したところ、1973~1985年には、平均してはるに9万8,000羽、秋に5万羽が日本を訪れていたと見られるにもかかわらず、1999~2003年の渡来数は春に5万5000羽、秋に2万5000羽と推定され、半減していることがわかりました。』

実感としては2003年以降の減少はもっと急カーブのように感じています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月13日 (火)

『風の中のマリア』 百田尚樹著・講談社刊・・・オオスズメバチの生態

日本の野山で、ヒグマよりもずーっと怖い、増してツキノワグマなぞよりもはるかに怖いのが、そうオオスズメバチです。間違いなくそう思います。極東固有の、そして世界最大のスズメバチです。

クマは、ヒグマにしてもツキノワグマにしても、人の気配があれば、必ず逃げます。かなり臆病ですし、凶暴と思われているヒグマも平和主義者です。基本的にベジタリアンです。

それに引換えオオスズメバチは、はるかに攻撃的です。凶暴です。針の毒は強烈です。

高尾山でもオオスズメバチをよく見かけますが、たまたま巣の近くだったり、こちらがふり払うなど、スズメバチが攻撃されたと感じるような行動をとらなければ、まずやられることはないのでしょうが、どちらかというと居て欲しくない昆虫です。Dsc_0006

オオスズメバチ

この写真は昨年の9月に高尾山で撮影したものです。

樹液の流れ出るコナラの老木に来ていました。そういう時は比較的安全です。油断は禁物ですが…

ところが、この本を読んでこうした見方がガラリと変わりました。

この本は、マリアという1頭のオオスズメバチを主人公にした小説です。

それは、明らかにオオスズメバチという謎に満ちた昆虫の生態に関する、恐らく最新の研究成果を、小説という形で提示してくれたもので、科学ジャーナリズムとして評価すべきかもしれません。

とにかく一読をお勧めします。彼らは、彼女らは美しい生命です。

それでも、オオスズメバチをどこかで見たら、もちろんこれからも逃げますが・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月20日 (月)

暑中お見舞い申し上げます

夏風邪をこじらせ、1週間ほどになります。

折角の無為な時間だからと本を何冊か読みました。

その中で、いい本に出会いました。

NHKのラジオ講座のテキストで、「シニアのための哲学」という本、

たまたま、風邪で寝込む前日に買いもとめました。

著者は阪大の総長で鷲田清一氏。

ラジオ講座は7月から始まっているようです。

哲学書など柄にもありませんが、

本屋で、立ち読みしていましたら、本のはじめの方に、

「生きるということは、思いと違うことの連続である。居心地の悪さ、おさまりの悪さが人生にはつきまとう。人生はいつもどこか痛い。」

という当たり前のようで、それでいてなぜか胸に迫るフレーズが目に飛び込んできました。

読んでみようと思いました。

ほとんど一気に、ですが丁寧に読み終えました。

「哲学の仕事は、だれもが仄かに感知しているのにまだよく掴めていない、そういう時代の構造の変化に、概念的な結晶作用を起こさせることにあるはずだ。未知の概念をそこに挿入することで、その変化にある立体的なかたちを付与するものであるはずだ。」

これは最後の方に出てくる一文ですが、

著者のスタンスを示しているように思います。

ですから、本の内容も、我々の身の回り、社会事象など様々です。

「フムフム、そうそう」と繰り返し読んでみたり、

「そうかなー?ちょっとちがうな」と思いながら読んだり、

読み手にとっても、起伏に富んだ面白みがあります。

逸らさない魅力があります。

読んでしまったので、いまさらラジオを聴くこともないかもしれませんが、テキストは読みやすくいい本でした。

それにしてもしつこい風邪です。

ほとんど治りましたが、まだ余波はつづいてはいます。

そろそろ鳥を見に動きだしてもいいかなとは思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)